最終回のそのあと

物語

ウルトラマン対ゼットンの戦いは終わった。残されたのは、瓦礫の山。ビル、マンション、一戸建て、道路やショッピングモール・・・。

被害総額３兆円。

今、ゼネコンは湧きに沸いている。毎週毎に繰り広げられるウルトラマンと怪獣の戦いに復興支援金、そして新築、改築…。道路から町そのものまで。

いま日本は、揺れに揺れていた。

ウルトラマンに被害請求するべきか？

ウルトラマンは兵器として海外に派兵できるのか？

科学特捜隊は、怪獣や星人を研究しバイオテクノロジーによって、新たな化学兵器やバイオ兵器を作りつつあった。

政府は、破壊された都市の復旧に拠出する資金のやり繰りに躍起になっていたが、結局は国民からの税金でしか賄うことが出来ず、年金の受給年齢の引き上げ、住民税の増税、消費税の引き上げなど国民の負担は大きくなる傾向になりつつあった。

その政府のやり方に国民の大半が不満を漏らしつつあり、新たな団体に注目せざるを得なかった。

科学特捜隊。

今や科学特捜隊を中心とした軍部派閥が出来上がりつつあった。

そんな中、政府を中心とした円卓会議が行われようとしていた。

首相、大臣、防衛庁長官など政府の人間、一方には科学特捜隊隊長を含むメンバー、有識者や地球に住む友好的な宇宙人、そしてウルトラマンの仮の姿である早田隊員の姿があった。クーデターは起こるのか？

現代日本の問題を浮き彫りにしつつ、獏天初のコメディ作品？？？

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